Arduino IDEのおすすめ設定
概要
従来のArduino IDEはコンパクトであるという利点がありますが、可読性が低いため生産性が低下します。コードが少し複雑になるだけでも使いにくくなります。この投稿では、Arduino IDEでプログラミングの生産性を向上させるための環境設定を紹介します。この設定は個人の好みによって異なるため、参考程度にしてください。必ず行う必要はありません。
設定内容
- コード行番号の追加
- コンパイル時の詳細出力の表示
- ダークテーマの適用
- フォントの変更
- フォントサイズの変更
- インデントのタブ幅の変更
- IDE起動時の初期エディターウィンドウサイズの変更
設定の適用
コード行番号の追加
- 設定:メニューバー > ファイル > 環境設定:設定タブの「行番号を表示」にチェックを入れる
Arduino IDE 行番号表示設定
Arduino IDE 行番号
コンパイル時の詳細出力の表示
コードが複雑になると、コンパイル時に発生するエラーがどこにあるのか分かりにくい場合があります。コンパイル時の詳細出力の表示をクリックすると、どのポイントでエラーが発生したのかを確認しやすくなります。
- 設定:メニューバー > ファイル > 環境設定:次の動作中に詳細出力を表示で「コンパイル」を選択
Arduino コンパイルの詳細出力表示設定
ダークテーマの設定
1. ダークテーマのダウンロード先 - クリック
2. ダークテーマのダウンロード先からthemeファイルをダウンロード
3. ダウンロードしたファイルを解凍:'theme'フォルダはArduinoのインストールファイルフォルダに移動するフォルダです。
4. Arduinoのインストールフォルダ内のlibフォルダに移動します。私の場合は、C:\Program Files (x86)\Arduino\libのパスです。
5. libフォルダ内の既存のthemeフォルダ名をtheme(old)に変更します。
6. Githubからダウンロードしたテーマのthemeフォルダを、上記のlibフォルダに移動します。
7. コピーしたthemeフォルダ内のsyntaxフォルダで、以下の画像のようにファイル名を変更します。
1. default.xml -> default_old.xmlにファイル名変更
2. dark.xml -> default.xmlにファイル名変更
8. Arduino IDEを起動すると、以下のようにダークテーマが適用されていることを確認できます。
Arduino IDE ダークテーマ
その他設定:フォント、タブ幅、エディターウィンドウサイズ
- フォントの種類:D2Coding(日本語の可読性も良いため選択)
- フォントサイズ:16
- タブサイズ:4
- 初期エディターウィンドウサイズ:900 x 900 px
以下の設定を行う前に、Arduinoプログラムを終了し、使用するフォントをインストールしてから行ってください。
- Arduinoのアカウント設定ファイルに移動:C:\Users\{Username}\AppData\Local\Arduino15\preferences.txt
- ファイルを開き、以下の内容を修正します。
- 20行目:editor.font=Monospaced,plain,14 -> D2Coding,plain,16に修正
- 30行目:editor.tabs.size=2 -> 4に修正
- 32行目:editor.window.height.default=600 -> 900に修正
- 34行目:editor.window.width.default=500 -> 900に修正
最終結果の比較
環境設定変更前後の比較
脚注